改良型耐震シェルター工法
農商工等連携事業計画



東陽住建は、「住宅は、大量生産される画一的なものでなく、家族がともに成長し、家族の歴史がその住宅にある。」と言う思いから、住宅には親から子へ、そして孫へとつないでいける安心感と信頼感が必要であると考え、地震に強い耐震シェルター工法の住宅開発に着手した。また、住宅の主材料には自然素材をと考え、東濃地域の森林の視察から、東白川村の厳しい自然環境の中で育った東濃桧に出会った。この東濃桧は冬季の寒さと厳しい自然環境のため成長が遅いので密度が高く強度と粘り強さがあり、また、大径木が多く管理されていた。耐震シェルター工法の住宅には、この東濃桧の強さと粘りが最適であり、地理的にも比較的近くに位置するため、これを利用した住宅販売事業を行うことを森林組合、製材組合と連携し、東白川で生産される東濃桧で造る改良型耐震シェルター工法を広めていきたいと思っている。これにより、東白川村の森林を管理する森林組合、優秀な人材と最新の技術を使用して製材を担当する製材組合と意思が合致し、三者により本連携体を構築することとなった。 東陽住建は平成19年美濃市にある岐阜県立森林文化アカデミーにおいて同校の講師小原勝彦工学博士や岐阜大学服部敏雄工学博士の指導をうけ東陽住建で考案した耐震シェルター工法の強度実験を行ったところ、在来軸組工法と比べ、等価壁倍率において5倍の強度が立証された。この実験を踏まえてモデルハウスを建設し一般公開したところ、反響も大きく、テレビ局や各新聞社の報道取材を受けた。また、一般消費者からも大変反響が大きくあり、数十棟を施工した。


完成時の耐震シェルター工法のリビング


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